パパ育スクールは、2021年10月からスタートし、5ヶ月間をかけて無事に全8回のスクールを終えました。
のべ300名近くの方にご参加いただきました。ご参加いただいた方には感謝いたします。
全8回の講義の様子は動画としてアーカイブしております。
アーカイブを多くの方に見ていただきたい一方で、プライバシーの関係等もあり限定公開となっておりますので、ご視聴を希望される方はpapaikuアットマークgmail.com(アットマークを@に置換)までご連絡をお願いたします。
■パパ育スクールの紹介動画
■マスコミへの掲載
中日新聞(10月16日朝刊)他
パパ育スクールに込めた想い
「パパ育スクール」は、出産を控えたプレパパ(ママ)向けに、子育て中のパパ達が、パパになる前に知っておきたかったことを対話を通じて伝える“学びの場”です。
現状でも、自治体が運営する両親学級など、産前にパパが育児について学ぶ機会はありますが、時間的な制約から内容が限られており、かつ、コロナ禍で開催中止も多くなっています。
企画者の一人であるシカゴリラ自身、第一子の出生児に両親学級には一度参加したものの、沐浴の仕方を教わったり砂袋を背負って妊婦体験をした程度で、パパが育児に携わる必要性を十分に認識できず、会社の上司に言われるがまま「子供の分も頑張らないと!」と仕事に力を注いでしまい、平日は深夜残業が続き、休日に手伝い程度に育児に携わっていました。結果として妻は産後鬱になり、そして義理の母は体調を崩してしまいました。そんな反省を踏まえて、第二子出生児には育休を取得し、育児に専念する日々を過ごしました。
上記は私自身の体験ですが、パパ育コミュに参加するパパの多くが「パパの育児の大切さ」を感じ、そして育児に積極的に取り組んでいます。そんな現役パパから、「パパが育児をする大切さ」、「パパは育児において何ができるのか」、「仕事と育児を両立するための試行錯誤」等を体系的にプレパパにお伝えしたいと考え、パパ育スクールを企画しました。
現役パパが伝えたいこと
現役パパが、これから育児に携わるパパに伝えたいことをまとめたのが上表です。パパ育コミュの仲間やTwitterでご意見を募りながら、みんなの声を集め、集約しました。
パパ育スクールを通じて、こうした想いを伝えたいと思います。
「パパ育スクール」のコンセプト
パパ育スクールのコンセプトは、「現役パパがプレパパ(ママ)に対して、パパになる前に知っておきたかったことを対話を通じて伝える“新しい”学びの場」です。
従来の両親学級のように、講師が講義したり、ビデオを鑑賞する一方通行の知識の詰め込みではなく、現役パパや講師とプレパパ(ママ)とのコミュニケーションの中での“気づき”を通じて学んでいくことを重視しています。
そのため、対話を通じて学ぶというコンセプトからも、きちんとお互いの個性を理解・尊重しながらコミュニケーションできるように、できるだけ少人数制で開催をしたいと考えています。
「パパ育スクール」の2つの目的
「パパ育スクール」の2つの目的は「パパの育児スイッチを育てる!」と「パパの育休取得をバックアップ」です。
【目的①】育児スイッチを育てる“20時間”
目的の一つ目は「パパの育児スイッチを育てる」です。
「パパの育児スイッチ」とは、「パパが育児を自分のこととして認識するためのスイッチ」です。一旦、「パパの育児スイッチ」がONになれば、パパは育児に積極的に携わろうとします。
ただ、「パパの育児スイッチ」をONにするのは現在の社会環境においては大変なケースも多くあります。
特にコロナ禍で父親学級の開催が危ぶまれ、また、プレパパ仲間との交流の機会はほとんどなく、出生前にパパが育児について考える機会は多くありません。
その結果、赤ちゃんが生まれた後もパパは育児に積極的に携わるマインドになりにくく、ママに言われるがままサポーターに徹してしまいがちです。さらには、「子供ができたからこれまで以上に頑張って働かないと!!」と家庭から離れていってしまい、「男は仕事」モードに入ってしまうことも。
こうした、パパの育児にまつわる厳しい状況を変えようと、「パパ育スクール」では全8回の講義の内の初回講義で「パパが育児をする大切さ」や「パパが育児をしないリスク(産後うつと産後クライシス)」について説明します。こうした講義を聞いてもらうことで、きっと「パパも育児をしないと大変だ!」と育児に対して当事者意識が芽生えるきっかけになるのではないかと思っています。
さらに、続く、講義では「育児のノウハウ」や「男性育休」と言った育児をする上での準備をテーマにしています。子供の出生前に産後の育児をありありと想像することで「パパも育児の当事者であるという認識(育児スイッチ)」が成長していくのではないかと考えています。
そして、出生前にしっかりと「育児スイッチ」を育てたパパは、赤ちゃんの出生によって容易に「育児スイッチ」がONに切り替わり自発的に育児に取り組むことが期待されます。
パパが生涯にわたってどれくらい育児に携わるかは、実は「出生前の20時間」でしっかりと育児スイッチを育てているかどうかによって大きく変わるかります。20時間の差が、生涯では100,000時間の差になってしまうかもしれません。
是非、「パパ育スクール」を通じて、「出生前の20時間」を育児の勉強に充ててみてはいかがでしょうか。
【目的②】パパの育休取得をバックアップ!
パパが育児に対して当事者意識を持って携わるための手段として、育休取得は非常に有効です。パパは一定期間にわたって職場から離し、家で家事や育児にどっぷりと浸かるため、半強制的に「育児スイッチ」がONになります。そのため、夫婦で育児を二人三脚で担っていく基礎が、育休を通じて築かれることになります。
しかし、現状ではパパのうち育休を希望する割合は80.7%いる一方で、育休取得者は12.65%に過ぎません。つまり、68.1%の人が育休取得を断念していることになります。
残念ながら、パパが育休を取得しやすい社会とは言えません。
特に、パパ育コミュが実施した「男性育休アンケート」に基づく「育休パパの構造分析」によれば、パパの多くが「会社や上司に相談するステップ」と「育休について会社や上司と交渉するステップ」において育休取得を断念していることが分かってきています。
そこで、こうしたステップを乗り越えて実際に育休取得したパパがサポートすることで、皆さんの育休取得を応援していきます。
育休取得を目指すプレパパさんを全力サポートします!
「パパ育スクール」の2つの活動
「パパ育スクール」の活動内容は「スクーリング」と「メンタリング」になります。
【活動①】スクーリング
スクーリングについては、「パパが育児に携わる大切や携わらないリスク」、「パパが育児においてできること(妊娠・出産・産後期)」、「パパのキャリア」という3つの大きなテーマと、「男性育休」を取り上げる予定です(各回のテーマに沿った講師やゲストをお招きします)。
開催日時は概ね隔週で土曜日22時@Zoomを予定しています。
パパ育コミュのメンバーは子供の寝かしつけがあったりしますので、どうしても夜遅い時間での開催となりますが、ご了承ください。
※パパ育スクールの過去動画はアーカイブしておりますので、ご視聴されたい方はブログ運営者(シカゴリラ)までお声がけください。
【活動②】メンタリング
講義の疑問・質問の解消や育休取得希望者に対するサポート等をきめ細やかに行うため、現役パパ(育休経験者を含む)と参加者と日常的にコミュニケーションが取れる「メンタリング制度」も導入します。
日常的なコミュニケーションについてはSlackというツールを利用し、時間も場所も選ばずに文字ベースでチャット感覚で意見交換できるような仕組みを用意します。
加えて、育休取得を希望される方に対しては、育休取得経験者が制度面や取得プロセス等について個別に相談に乗ることも可能です。まだまだ育休が取りやすい社会とは言えない現状ですが、きっと、多くの育休経験者がサポートしてくれれば次の一歩を踏み出せるはず!
募集内容
「パパ育スクール」への参加要件は「プレパパ(ママ)」です。ただ、今回は初回ということもあり、既に子供が出生した方もご参加いただくことは可能です。
※パパさんがご応募頂き、ママさんとペアでご参加いただくことも可能です。
募集人数は、ゼミ形式の少人数制と予定しており「約20名」を想定しています。
費用につきましては、「無料」です。
みなさんのボランタリーな活動で運営しています。
【紹介】講師及びメンター(一部)
講師やゲスト、また、メンターの方の一部は上表の通りです。
各講義に講師やゲスト、また、モデレーターが配置されており、また、メンターも現状で4名おりますので、少なくとも20名近くの方が運営に関与してくれています。
是非、様々なパパや、また、講師の方と交流をしていただければ幸いです。
ご参加希望の方
パパ育スクールの第一回講義が10月30日にスタートしましたが、途中からでもご参加いただきたいという方の声を受けて、Peatexにて参加申し込みができるようにいたしました。
参加希望の方は以下のリンクから申し込みください(Zoomのリンクにアクセスできるようになります)。
お問い合わせ
パパ育スクールに関する問い合わせは、papaikuq”アットマーク“gmail.comまでお願いします(“アットマーク”は@に置換してください)。
過去の掲載内容
【事前説明会】10月30日
説明会を10月30日に開催予定です。「パパ育スクール」への参加を検討されている方は是非足を運んでいただければ幸いです。
申し込み方法
「パパ育スクール」への申し込みは以下のフォームからお願いいたします。
コメント